書こうかどうか迷ったけどせっかくなので。
おもしろかったです。
これを当時見たのに何で覚えてないのかといえば、おそらくはアシ仕事の合間で、借りて帰って家で見たものの、結構疲れてた、というのがひとつ。
あと「超時空要塞マクロス」が好きじゃなかったので、マクロス絵(人物もメカも)でガンダム?というのは自分の中ではちょっとマイナスでした。
今となっては手描きのセルアニメというだけで尊いですし、あのくらいのカラーリング、色味が心地良いです。
マクロス的とも言えますが、いかにも80年代的若者の良くも悪くも軽いかんじとか今では懐かしいし、マクロスの良いところでもある、普通の会話が普通っぽくできてるのが凄いです。
わざとセリフを説明臭く作る芸とかもありますが、自然にやる方が難しいと思います。
あと子供が子供っぽく描かれていたのは当時から良かったと思ってました。
動きもなんかぐにゃぐにゃしてて、やわらかそう。
連綿と続くガンダムという大きな流れの川の中では、ファーストと同じく別枠に位置する作品なんだろうなと。
確かに地味といえば地味だし、多くの人が鬱展開とか戦争のリアルさ、悲惨さが、とは言っていますが、これが洋画の戦争ドラマや映画に近いものであると考えたら、こういうものではという気もします。
前半では海外ドラマ見てるみたいな気がしましたし、監督の高山文彦氏は映画マニアだそうで概ね納得。
監督のつぶやき
えーと、製作者の一人として言いますが、『ポケットの中の戦争』は、半分以上は『まっぷたつの子爵』と『戦場の小さな天使たち』からパクっています。もしアニメを気に入られた人がいれば、是非。前者は岩波文庫(俺が読んだ時は晶文社だったけど)、後者はこちら。https://t.co/mkRKv8qH4O
— 高山文彦 (@nkpnt571) February 21, 2021
ジョン・ブアマン監督作品だそうでこちらも気になります。
しかし映画的であるからアニメファン、ガンダムファンに受けなかったなどということはなくて、
本来の視聴者層にも評価高いのに、現在のメインストリームにこういう人が何故いないのか、はなはだ疑問です。
企画が立たないのか。泣けるとか感動がとか言われちゃうのか。
おもしろかったのでオススメしときます。
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